少し前の話です。
飼っていたセキセイインコがいなくなってしまったことがありました。
町内中に「おたずねインコ」の張り紙を貼り、家族総出で探しました。
でも、インコの行動範囲は思いのほか広いようで、なかなか見つかりませんでした。
実はその頃、私はいろんな意味で「うまく」いっていませんでした。
一念発起して独立起業したものの、多くの不運に見舞われ、八方ふさがりの状況でした。
仕事もダメ。おまけにインコもいなくなってしまった。
私の心は悩み事でいっぱいになっていました。
ところがしばらくして、彼女は(そのインコはメスだったのです)近所のお巡りさんに保護され、
無事に我が家へ戻ってきてくれました。
なんでも、彼女は朝早く警察署の屋上で国旗を揚げていたお巡りさんの肩に降り立ったのだそうで、
私が偶然そこの警察署に問い合わせの連絡をしたので、彼女であることが判明したとのことでした。
彼女をかわいがっていた当時9歳の娘は特に大喜びでした。
娘の笑顔は家族を明るくし、その明るい光は私の気持ちを軽くしてくれました。
娘は、彼女が私たち家族の「幸せの青い鳥」なのだと言いました。
彼女が、それはきれいなエメラルドブルーのセキセイインコだったからです。
我が家にも「幸せの青い鳥」はいたのでした。
すると、不思議なことに、私のビジネスも上向き始めました。
新たな仲間との出会いや、今までの停滞の要因が思いもよらぬことで解消し、物事が「うまく」回ってゆくようになったのでした。
メーテルリンクの「青い鳥」のメッセージは、一般的には「幸せは身近にある」ということでしょう。
でも、私の解釈はちょっと違います。原作には少しだけ「続き」があるからです。
チルチルとミチルの兄妹がいくつもの世界を冒険してようやく見つけた「幸せの青い鳥」。
それは自宅で飼っていたキジバトでした。でもそのキジバトは、ある日突然兄妹の前から姿を消してしまいます。そして兄妹は、再び旅に出ます。
私は「青い鳥」の物語の真のメッセージはここにあると思うのです。
幸せの形は常に変化してゆく。人が求める幸せほど「はかない」ものはない。
だから、幸せ探しの旅は永遠に終わらない。
「幸せの青い鳥」はその象徴であり、きっかけに過ぎない。
数か月後、私の仕事が安定するのを見届けたかのように、彼女は亡くなりました。
セキセイインコの寿命は悲しいほど短いのです。
そこで、BLUE BIRDの名を冠する集団を作ることにしました。
私は、人生に「幸せの青い鳥」は必要だと思います。
幸せの青い鳥は、ただ待っているだけでは見つけることができない。
自らが望んで、探し求めなくてはならないものだと思うのです。
だから、一緒に探しませんか。
私たちBLUE BIRD GROUPと一緒に、幸せの青い鳥を探す旅に出ませんか。
そして、みんなで幸せを掴もうではありませんか。
BLUE BIRD GROUP CEO